木材に塗装をしたい!
そう思った時には、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
外壁塗装のクオリティは、住宅そのものの見た目や耐久性にとても大きく影響してきます。
ついつい見過ごしてしまいがちな外壁塗装について、是非一度しっかりと考えてみてください。
目次
- 木部にはどんな特徴があるのか?
- 木材に塗装をしないことのデメリット
- 木部の塗装がとても難しいのはどうして?
- 木部塗装は自分でできるものなの?
- 木部の塗装に使う塗料の種類
- DIYで塗装をする時の工程
- 木部塗装を長持ちさせるならプロに任せる
- 木部の塗装もニシムラ塗装にお任せください
木部にはどんな特徴があるのか?
建物に使用される素材としては、外壁にはサイディングボードやモルタルなどが挙げられます。
また、屋根に使用するのであれば、ガルバリウム鋼板やトタン板のような金属で作られているボードも一般的です。
このように、建物に使用されている素材といっても様々なものがあるのですが、木材も素材として非常に代表的なものといえます。
もちろん木材は、外壁においても色々なところに使用されています。
ただし、木材は金属やコンクリートでは不要なはずのメンテナンスが必要になってくるので、他の素材とまとめてしまうと、外壁の木部だけがひどく劣化してしまうおそれがあるでしょう。
木材という建材について知る
木材は、そもそもメンテナンスが極めて重要な建材といえます。
そこで、メンテナンスが比較的容易な、セメントを主成分にしているモルタルや、窯で焼いたサイディングボードが、外壁材としては一般的です。
ただ、温もりのある家を実現する場合や、こだわりのある印象にしたいと思われるのであれば、天然の素材である木材はとても魅力的です。
実際、木材を外壁材として使っている住宅や、ワンポイントで使用されている住宅もよく見かけます。
コンクリートや他の素材では実現できない自然な温もりは、木材の最大の魅力だといえます。
木材が多く使用されているだけでも、建物の印象を自然であたたかみのあるものに変身させてくれるのです。
一方で、天然の素材だからこそ色々なデメリットもあります。
そのデメリットを補うために施されるのが、塗装というわけなのです。
木材に塗装をしないことのデメリット
木部を塗装しないままにしていると、紫外線の影響や雨の影響などを直接受けてしまいます。
これでは、劣化は驚くほど早くなってしまうのです。
木材は劣化が進むと、最終的には腐ってしまいます。
腐ってしまうと、見た目も機能も台無しですよね。
だからこそ、木材には保護塗料を塗装して、防腐対策を施さなければなりません。
さらに、定期的に塗り替えをするなど、耐候性をプラスしていくことは、木材の寿命を延ばすうえで絶対に欠かせない作業なのです。
外壁保護機能の高い塗料を使用した場合でも、木部は早ければ3年、長くても5年ほどで保護膜は失われ、保護機能そのものがなくなってしまいます。
つまり、木材に保護塗料を塗装して防腐対策をすることは、定期的かつ長期的に継続する必要のある重要なメンテナンスということです。
木部の塗装がとても難しいのはどうして?
外壁の木部を塗装したいのであれば、木材について知ることはとても大切なことです。
どのような素材で、どのような特徴があるのか、そしてどう扱うべきなのかを理解していなければ、せっかく塗装をしても失敗をしてしまうかもしれません。
そこでまずは、木材の特徴からみていきましょう。
木材は生きている
木材は息をしているとも表現されますが、湿度によって膨張や収縮を繰り返すまさに生き物のようなものです。
この湿気を吸ったり吐いたりするということが、とても重要な役割を持ちます。
木は周りの湿度が高い時には、湿気を吸い取ってくれます。
また、空気が乾燥している時には、水分を吐き出すことで湿度の調節をしてくれます。
室内にいる時に、部屋のどこからか「パキパキ」という音がするのを聞いたことはありませんか?
あれは、木材が湿度や温度の変化によって、膨張や収縮をする際に発している音なのです。
特に気温の下がる時期、夜間によく音が聞こえるのはこのためです。
木材には湿度を調整する機能があるため、木材を使用した部屋はちょうど良い湿度に保たれ快適に過ごすことができます。
木材が家の内装材として使用される理由は、見た目が良いのももちろんですが、調湿作用が高いということも大いに関係しています。
しかし、この湿度を自然と調節してくれる働きが、外壁塗装においてはマイナスに働いてしまいます。
木材に塗装をするとひびが入りやすい?
外壁塗装の表面は、基本的には乾燥して硬くなっている状態です。
この硬い塗膜によって、外壁を紫外線や雨などから保護してくれています。
ただ、硬い塗膜は外壁の動きに追従することができません。
木材は、日々変化する湿度によって膨張と収縮を繰り返しますので、塗装がひび割れたり剥がれたりすることも少なくないのです。
木材は塗膜を長期的にもたせられない?
木材が、膨張・収縮を繰り返すことで、塗膜の密着性や強度が低くなっていきます。
塗装を塗る下地を丁寧に処理しているのかどうかで持ちも違ってきますが、どれだけ丁寧な作業ができる熟練の職人でも木部の塗装寿命は半分以下となることが普通です。
通常、モルタルやサイディング外壁に対して塗装すると、10年ほどは持つといわれています。
しかし、これが木材になった場合は3年ほどで効果が大幅に下がってきてしまうのです。
基本的に外壁塗装のプロは、塗装部分に問題があれば対応してくれます。
しかし、木部に関しては保証をしてくれないというくらいに高い技術が必要になります。
ある程度木材の膨張や収縮を理解している経験豊富な職人であっても、その変化に対応するように塗料するのはとても難しい作業です。
保証にはどのようなものがあるの?
外壁塗装の保証として、ペインテナンスと呼ばれるものがあります。
これは、一般的なモルタルや窯業系サイディングの外壁に対し、シリコン系塗料が使用されると保証期間が設定されるというものです。
しかし、木部に使用した場合では、保証を受けられない場合や、短くなるケースがあります。
また、海沿いにある建物の場合には保証期間が短くなります。
潮風にあたると、木材の劣化が激しい上に、当然塗装も剥がれやすくなります。
そのため、長期的に効果を保証するのは、非常に難しいこととなるのです。
木部塗装は自分でできるものなの?
外壁に塗装するといっても、ただペンキを塗ればいいというものではありません。
特に木部は、ペンキを塗っただけではすぐに剥がれてしまうでしょう。
住宅をよく見てみると、木材が使用されている部分が多いですよね。
自分で外壁塗装をするのならば、外壁にあるすべての木部に関してもすべて塗らなければなりません。
外壁そのものが木材で作られている場合もありますが、最近は部分的に木材が使用されている場合が多くなってきています。
たとえば、軒天は軒先にあたる部分で、屋根の外壁から出っ張った部分のことを指します。
この部分には、木材が使用されることが多いです。
また、屋根の側面部分を保護するように覆っている破風板も、木材でできています。
このように、住宅の高所にも木材はたくさん使用されています。
ただでさえ難しい木部の塗装において、高所をきれいに塗装するのは素人では困難なので、業者に依頼した方が無難でしょう。
木部の塗装に使う塗料の種類
木材特有の木目の美しさを重要視したいのであれば、浸透タイプの塗料が最適です。
浸透タイプの塗料は、木材の内側にまでしっかりと塗料が染み込み、木材にありがちな劣化を最小限に抑えてくれます。
浸透するタイプの塗料
木材特有の木目の美しさを重要視したいのであれば、浸透タイプの塗料が最適です。
浸透タイプの塗料は、木材の内側にまでしっかりと塗料が染み込み、木材にありがちな劣化を最小限に抑えてくれます。
浸透タイプの塗料は、塗膜を木材の表面に形成しません。
そのため、塗膜がひび割れたり剥がれたりするトラブルが、起きることがないのです。
ただし、浸透タイプの塗料は、耐久性があまり高くありません。
そのため、一度塗ったあとにも、3年を目安にして何度も塗料を塗り直す必要があります。
手間はかかりますが、木材を劣化から守るためにも、忘れずに塗装するようにしてください。
造膜タイプの塗料
造膜タイプの塗料は、表面に塗膜を形成する塗料です。
木材の木目が消えてしまいますが、塗膜で覆うことで耐久性がとても高くなります。
また、耐水性の高い塗料や、撥水性が高い塗料もあります。
塗料により様々な効果があるので、しっかりと特徴を把握して必要な機能を持たせるようにしてください。
ただし、前述したように木材は、湿度や温度の変化により膨張と収縮を繰り返しています。
この作用により、塗膜に大きな負担がかかってしまうのです。
木材が変形することで、塗膜の劣化が早くすすみます。
塗料の種類にもよりますが、造膜タイプの塗料でも木部は2年から5年で塗り直さなければならないことが多いです。
DIYで塗装をする時の工程
木部は頻繁に塗装する必要があるため、DIYを考える人もいることでしょう。
木部に塗装をする時に、仕上がりの良し悪しを大きく左右するのはなんだと思いますか?
実は、木部塗装でも重要となるのは下処理です。
特に造膜タイプの塗料を使用して塗装する場合は、下地をしっかりと整えることがきれいな仕上がりに繋がります。
そのため、下処理も手抜きしてはいけません。
塗装する前に、古くなっている塗膜は必ず落としてください。
古い塗膜が残ったまま塗料を塗っても、古い塗膜が剥がれてしまいますので、塗装が早い段階で剥がれてしまいます。
サンドペーパーなどで磨けばすぐに落ちますので、古い塗膜をきれいに剥がすようにしてください。
面倒かもしれませんが、丁寧に下地処理を行うことで、DIYでもある程度の仕上がりにすることは可能です。
美しい見た目を確保するためにも、下地処理は丁寧に行うようにしてください。
下地処理が完了したら、下塗り材を塗布していきます。
下塗り剤とは、外壁材と塗料の密着性を高めるために塗る塗料です。
木部専用の下塗り材もありますので、準備しておくと塗装を長持ちさせることができるでしょう。
下塗り材が十分に乾燥したら、いよいよ塗料を塗布していきます。
外壁塗装に使われる塗料は、何度も塗り重ねることで機能をしっかりと発揮できます。
外壁塗料は3回塗りが基本なので、乾燥していることを確認して塗り重ねてください。
一方で、浸透タイプの塗料を使用している場合は、下地処理が問題になりません。
なぜなら、浸透タイプの塗料の場合は、何回塗り重ねても問題がないのです。
さらに、以前に塗った塗料が塗膜を剥離させる心配もありません。
浸透タイプの塗料であっても、数回塗り重ねることで美しく仕上がり強度も高まります。
こちらも、3回塗りを意識して塗り重ねていくといいでしょう。
木部塗装を長持ちさせるならプロに任せる
当然ですが、木部塗装もプロに任せた方が長持ちします。
自分で塗装するときれいに仕上がらないような部分でも、プロに任せると完璧に塗装をしてくれますよ。
もちろん、プロだからといって素人がDIYで行う塗装と全く違う方法で塗装しているわけではありません。
使用する塗料が、圧倒的に高品質なものかといえばそうでもありません。
プロの塗装が長持ちする理由は、正しい方法を正しい工程で、丁寧に作業しているからです。
塗装を普段から行っていて作業に慣れている職人は、どのような手順で塗装をすると一番長持ちするのか体に染み込んでいます。
さらに経験が圧倒的に多いので、使用されている木材の癖なども瞬時に判断します。
だからこそ、塗膜がすぐに剥がれてしまうといったトラブルもなく、美しい塗装を実現できるのです。
木部の塗装もニシムラ塗装にお任せください
外壁塗装の中でも、木部塗装はとても難しい塗装の1つです。
簡単に見えますが、技術力の低い業者に依頼するとすぐに剥がれるなどのトラブルが起きかねません。
だからこそ、専門的な知識、経験を元に基本に忠実に作業する、経験豊富な優良業者に塗装を依頼することが不可欠です。
そこで、木部を含めた外壁塗装をご検討中なら、一度私たちニシムラ塗装にご連絡ください。
私たちは、苫小牧でナンバーワンの施工実績を誇り、93.8%ととても高いお客様満足度を実現しています。
あなたのお宅の外壁も、確かな技術と最高品質の塗装でお守りいたします。
正しい外壁塗装や木部塗装は、長期的に住宅を守る重要な役割を持っています。
今の住宅に長く住み続けるためにも、塗装のことは何でも相談してくださいね。