外壁塗装用の塗料は、どんどん技術革新が進んでいます。
様々なメーカーが耐久性や機能性を高めた塗料を販売しており、バリエーションもどんどん豊富になってきているのです。
数ある高機能塗料の中でもガイナ塗料は、宇宙開発の技術を応用した塗料として注目を集めています。
ここでは、そんなガイナ塗料の特徴や採用する際の注意点などを紹介していきます。
目次
- ガイナ塗料とは?
- ガイナ塗料最大の特徴は?
- ガイナ塗料のメリット
- ガイナ塗料のデメリット
- ガイナ塗料で塗装すれば電気代が節約できる!?
- ガイナ塗料を施行する際の注意点
- ガイナ塗装もニシムラ塗装にご相談ください
ガイナ塗料とは?
ガイナ塗料とは、㈱日進産業が開発した、アクリルシリコンとセラミックビーズで構成された新しい塗料です。
非常に高機能な外壁塗装用の塗料として知られており、高い評価を得ています。
一般的な窯業系サイディングだけでなく、木材やコンクリート、金属、ガラスなど、あらゆる素材に塗装することが可能です。
そのため、一般住宅の外壁だけでなく、様々なシーンで幅広く活用されています。
ガイナ塗料には、JAXAが開発したロケットにも使われる断熱技術が採用されています。
打ち上げ時に発生する熱からロケットを守れるほど強く、遮熱・断熱が非常に優れた塗料として注目されているのです。
各塗料と予算についてはこちらでも説明しております。
ガイナ塗料最大の特徴は?
ガイナ塗料最大の特徴は、断熱効果と遮熱効果の両方を持ち合わせていることです。
まず、ガイナ塗料は太陽光を90%反射します。
それに加え、塗膜が熱を放出する機能を兼ね備えているので、外壁表面が熱くなることがありません。
これらの機能により、外気の熱が室内に侵入することを防いでくれるのです。
このような高い遮熱効果は、夏でも室内が外気温により暑くなることを防いでくれます。
それから、塗料に含まれるセラミックビーズは、高い断熱効果を発揮してくれます。
この効果により、エアコンで調節した室内の温度を長く保つことができるようになるのです。
特に、冬は室内の熱を外に逃がさないので、少ないエネルギーで暖かい室内を保つ効果にも期待ができます。
ガイナ塗料で外壁を塗装すれば、室内環境を夏は涼しく冬は温かい状態で維持できるようになります。
どの季節でも室内を快適な気温に保つことができるので、住環境を向上させることに期待ができるというわけです。
ガイナ塗料のメリット
断熱効果と遮熱効果以外にも、ガイナ塗料には様々な機能を持ち合わせています。
一般的な塗料では実現できない機能もあり、生活を支える外壁塗装として非常に優秀と言えるでしょう。
ガイナ塗料が持つ生活に役立つ機能は、以下の通りです。
高い耐久性
ガイナは、一般的な外壁用の塗料に比べても、非常に高い耐久性を誇ります。
塗料に含まれるセラミックは紫外線に非常に強いので、長期間劣化することなく外壁を守ってくれるのです。
耐用年数は、15年~20年と言われています。
これは、一般的な外壁用の塗料であるシリコン塗料の1.5倍~2倍程度にあたります。
塗装が長持ちするということは、それだけ塗り替えをしなくても大丈夫ということです。
頻繁に塗り替えを行うのは面倒ですし、お金もかかるので、耐久性が高いと言うことは外壁塗装において非常に重要な要素となります。
防音効果
ガイナ塗料は、防音効果も兼ね備えています。
外からの騒音を防ぐだけでなく、建物内部で発生する生活音を外に漏らしません。
音というものは、表面積が大きいほど反射しやすくなります。
ガイナ塗料は塗膜の塗膜がザラザラしており、通常の塗膜よりも表面積を稼げるため防音効果が高くなるのです。
外からの騒音を防ぐことで、無駄なストレスなく快適な生活が送れるようになるでしょう。
また、建物内で発生する生活音を外に漏らすこともないので、プライバシーもしっかりと保護することができます。
室温だけでなく、音の面からも住環境を整えてくれるので、快適な生活を支える理想的な塗料といえますね。
結露の抑制
結露は、室内の暖められた空気が外壁の温度で冷やされた窓などに触れたとき、空気中の水蒸気が水滴となって現れる現象です。
場合によっては窓の回りがびしょびしょになることもあり、放っておくとカビや壁紙の腐食の原因となってしまいます。
窓ガラスで発生する印象の強い結露ですが、壁や床、押入れの中など、様々な場所で発生するおそれがあります。
これらの部分の結露は気が付きにくく、「いつの間にかカビが発生していた」なんてことにもなりかねないのです。
ガイナ塗装は高い断熱性と遮熱性を誇っているので、壁面の温度と室内の温度に差がほとんど生まれません。
そのため、結露の発生を抑制し、室内を清潔に保つことができるようになるのです。
空気清浄効果
ガイナ塗料の主成分の一つとなっているセラミックビーズは、遠赤外線を放出します。
放出された赤外線の作用により室内の空気がマイナスイオン化するため、空気を清浄化する作用をガイナ塗料は持っているのです。
マイナスイオンは、空気中の臭いやほこり、花粉の浮遊を抑えてくれます。
常に室内がきれいな空気に保たれるので、清潔で快適な生活を送ることができるでしょう。
ウイルスの拡散を抑制することもできるので、感染症を予防する効果にも期待ができますね。
花粉を落とす効果もあるので、花粉症の対策としてもガイナ塗料は活躍してくれます。
きれいな空気は生活で必須のものなので、ガイナ塗料が生活を豊かにしてくれる効果は非常に大きいと言えるでしょう。
安全性が高い
ガイナ塗料は、シンナーのような有機溶剤を使用しない水性塗料です。
そのため、臭いもそれほど気にならずアレルギーなどの心配もありません。
有害な有機溶剤を使用しないので、環境にも優しいですね。
臭いやアレルギーの心配がないので、室内用の塗装としても使用することができます。
室内でガイナ塗料を使用すれば、空気清浄効果や防音効果をさらに高めることができるでしょう。
ガイナ塗料のデメリット
非常に高機能で優秀なガイナ塗料ですが、いいことばかりではありません。
ガイナ塗料にはいくつか弱点もあり、採用する場合はしっかりと把握しておく必要があります。
ガイア塗料のデメリットは、以下の通りとなります。
値段が非常に高価
ガイナ塗料は非常に高機能な塗料なため、値段もそれなりに高価です。
外壁塗装の塗料として一般的に使われているシリコン塗料と比べても、1.5倍程度の費用は覚悟しなくてはなりません。
一度の施行にかかる費用が高額なことが、ガイナ塗料の最大の弱点と言えます。
ただし、ガイナ塗料は耐用年数が非常に長いので、塗り替えの回数を減らすことに期待ができます。
さらに、断熱効果が高いため、建物本体の劣化を防ぐ効果も持ち合わせています。
つまり、長い目で考えればメンテナンス費用や塗装費用を抑えることができるというわけです。
施行にかかる費用は高額になりますが、コストパフォーマンスを考えればそれほど悪くない買い物と言えます。
色の種類が少ない
ガイナ塗料は、(株)日進産業独自の塗料のため、色の種類がそれほど多くありません。
52色がラインナップされているので、その中から好きな色を選ぶ形となります。
52色もあれば十分のように感じますが、微妙な色合いまでこだわりたい方にとっては、少しもの足りないかもしれません。
また、黒のような濃い色は、ラインナップされていません。
黒のような濃い色は熱を溜め込むため、断熱性が売りのガイナ塗料では採用できないのです。
そのため、比較的薄い色から選ぶことになってしまいます。
黒の様な暗色系の色を使い、重厚感や高級感を演出したいと思っている場合は、ガイナ塗料では表現できないと考えておいた方がいいでしょう。
つや消しの塗料しか存在しない
ガイナ塗料は、全てつや消しのラインナップとなっています。
これは、ガイナ塗料の持つ機能を維持するためなので仕方がないことです。
もし「ツヤがある仕上がりに家を塗りたい」という場合は、他の塗料を選択するしか手はありません。
ツヤのある見た目も人気が高いので、選択肢の幅が狭いことは大きなデメリットと言えますね。
ガイナ塗料で塗装すれば電気代が節約できる!?
ガイナ塗料は室内温度を、夏は涼しく、冬は暖かくする効果を持っています。
これはつまり、エアコンに使う電力を削減することにつながります。
その効果はかなり高く、2018年度には省エネ大賞審査員特別賞を受賞しています。
特に冬の寒さが非常に厳しい北海道では、冬場は暖房にかかる電気代などが高額になりますよね。
ガイナ塗料で外壁を塗装しておけば、電気代を少しは抑えることができるようになります。
夏や冬場の電気代節約につながるので、高い塗料代を相殺できるという考え方もできます。
コスト面のデメリットが気になるガイナ塗料ですが、トータルで考えればお得な塗料となることも多いのです。
ガイナ塗料を施行する際の注意点
ガイナ塗料は断熱性と遮熱性に優れた、非常に高機能な塗料です。
室温を一定に保つ効果があるため、より快適な生活を送ることができるようになるでしょう。
しかも耐久性も高いため、一度塗装すると15年以上塗り替えの必要がありません。
そんな高機能なガイナ塗料ですが、塗装を実施する際にはいくつか守らなければならないことがあります。
何も考えずにガイナ塗料を選択してしまうと、思うような効果が得られないケースもあるので注意してください。
ガイナ塗料を施行する際の注意点は、以下の通りとなります。
施行不良に注意
ガイナ塗料はセラミックビーズを多く含むため、塗装するのが非常に難しい塗料となっています。
技術力の低い業者に依頼してしまうと、塗装ムラのような施行不良を起こしてしまいかねないのです。
塗装にムラがあったり密着性が悪くなったりしてしまえば、ガイナ塗料が持つ様々な機能は効果を発揮しません。
せっかく高価な塗料を使っても、ほとんど意味がなくなってしまうのです。
ガイナ塗料のメリットを最大限活かすためには、塗料の扱いになれた技術力の高い塗装業者に依頼するようにしてください。
カビに注意
ガイナ塗料は、防藻・防カビ機能を持っていません。
そのため、清掃などのメンテナンスはこまめに実施する必要があります。
藻やカビが繁殖しやすい高温多湿な環境にある建物なら、メンテナンス頻度も増やす必要があるでしょう。
あまりに藻やカビが激しい環境なら、防藻・防カビ機能を持つ塗料を選択した方がいい場合もあります。
必ずしも体感気温に変化があるわけではない
ガイナ塗料を使用したからといって、体感温度に差を感じないケースもあります。
これは、住宅の構造や建物が建つ環境により左右されるものなので、どうしても仕方がないことです。
ガイナ塗料は、遮熱・断熱効果に優れる塗料ですが断熱材ではありません。
そのため、環境によっては熱の進入を防ぎきれないケースもあるのです。
また、すでに断熱材を施行している場合は、ガイナで体感気温に変化を感じることは難しいでしょう。
なぜなら、断熱材ですでに室内の温度がコントロールされているからです。
専用の断熱材の方が断熱効果は当然高いので、ガイナ塗料の最大のメリットが効果を発揮することが難しくなります。
環境や建物の状況によっては、ガイナ塗料の機能が無駄になるケースもあります。
塗料の知識が豊富で、地元の環境も理解している優良業者に相談することが、最適な塗料を導入するうえでは非常に重要なことといえるでしょう。
営業マンのオーバートークに注意
ガイナ塗料は非常に高機能で耐久性も高い塗料ですが、その機能がオーバーに表現されている場面もあります。
特に、塗装にそれほど詳しくない営業マンは「20年以上持つ」や「室内温度が劇的に変わる」なんてオーバーなことを言って契約につなげる場合もあるようです。
確かにガイナは高機能で優れた塗料ですが、20年以上も持たせるのは難しいでしょう。
よほど環境が良くても、20年が限界と言えます。
そこまで環境が良いことも稀まので、耐用年数は15年程度と考えておいた方が適切なメンテナンスが実施できるでしょう。
また、体感気温も±3℃前後が限界です。
夏の涼しさや冬の暖かさを体感することはできますが、エアコンが要らないほど劇的に変化があるほどではないのです。
過度な期待をしてしまうと、実際の効果にガッカリすることも考えられます。
正しい情報を冷静に判断して、外壁塗装に使う塗料は選ぶようにしてください。
ガイナ塗装もニシムラ塗装にご相談ください
非常に高機能なガイナ塗料ですが、性能を引き出すためには非常に高い技術力が必要となります。
塗料に含まれるセラミックビーズの影響で、均一かつ必要な厚みの塗膜を作るのが非常に難しいのです。
そのため、ガイナ塗料の扱いに慣れた、技術力の高い優良業者に施行を依頼する必要があるでしょう。
もし、ガイナ塗料にご興味があるのなら、私たちにご相談ください。
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